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時間が出来た時に書こうと思っていた話を一つです。
月歌の「クシカツはいっぽん」を最初に観た時に、思い出してしまった昔読んだ漫画があります。
それは「かっこいいスキヤキ」というタイトルの複数の話が入った漫画でした。
本の作者は泉昌之と仰る方。実はこの方はお二人の共著で、一人はコラムニストの泉麻人(本名、朝井泉)氏、もう一人は久住昌之氏(随分前にタモリ倶楽部とかで出演されていたと思います。)。このお二人の名前の一部をそれぞれ取ったペンネームだったと記憶しています。(丁度、藤子不二夫氏のようなものですね。)
この漫画の一作目に、確か「夜行」だったか「夜汽車」だったか…という話がありました。この話の主人公は、トレンチコートを着て帽子を被った、ちょっと気取った男で、こんなストーリーでした。
夜行列車に乗る前に駅弁の幕の内弁当を買って列車の席についた男。さて、そこからの話が面白いのが、『あんた、なんでそんなことまで考えるの?』とビックリするほどに、たった幕の内弁当一つで、それこそ色々んな想像をするのです。
『やっぱり弁当は米の飯に限るっ!』とか、『弁当はご飯とおかずのせめぎあいだ!』とか。弁当を開け、おかずを一通りチェックし、食べる順番まで考えて一つ一つ味わいながら食べていきます。
この作品の最後のオチは、男が「豚カツ」らしきおかずをメインに据えて、それを楽しみに他のおかずを食べ進めていき、最後いよいよだっ! とおかずを口にした瞬間、実はそれが「玉葱のフライ」だったと判明する、というものでした。あまりの悔しさに男はべそをかいてしまいます(笑)。
月歌の「クシカツ」ソングは、丁度、「豚肉はいいけど玉葱は嫌い…」というようなニュアンスが出てくる曲ですね。思わずこの漫画のことを思い出してしまいました。(^^)
ちなみにこの「かっこいいスキヤキ」という本は随分昔の本で、ガロとかを置いてある大きい本屋さんでしか手に入らなかったもの。管理人は持っていたんですが、随分前の引っ越しの時に捨ててしまいました(泣)。
この「夜行?」の話の他にも、本のタイトルとなった、合宿に行った体育会系男子がすきやきの鍋を前にして肉の争奪合戦を繰り返す「かっこいいスキヤキ」や、ウルトラマンが6畳の木造アパートでスーツを脱いでおっさんの姿でくつろいでいる話とか、それこそ面白い話がテンコ盛りに入った本でした。
今では、もう古本屋さんに行くくらいしか見る機会がないでしょうね。
ということで、ネット検索をしてみたら、本の表紙が見つかりました。興味のある方は宜しかったら参照してみてくださいね。(^^)
http://qusumi.com/manga.html
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