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それでは具体的な「ぞうさんのあくび(以下、「象さん」と省略して記述)への感想です。
ベースとするのは「ビデオ あ・い・うー(PCVK-10159)」です。この時の兄の上のジャージがちょっと面白くて白地に胸の部分に電車っぽい模様入り、下は青いジャージ。青空の下での体操、兄のとても若々しい風貌、それと爽やかな服装がとてもよくマッチしてますね。これはとてもお勧めなビデオです。
さて、体操はまずアップテンポな手を上げてグルグル廻るところから開始。ここでさあ、体操が始まるぞっという気分にさせてくれる元気一杯の立ち上がり。続いて手足を交互にブラブラさせる運動に移りますが、ここで子供達が楽しみながら自然に柔軟体操ができそうです。
次に動物の真似をしながら、豪快なゴリラ、ユーモラスな蟹、それから次に、あっ、モジョモジョ君という謎(?)のキャラの登場(笑)。くすぐる楽しい動作が入りますが、子供さん達はクスグリが大好きですからここは本体操の大きな「楽しみどころ」ですね。それから鶴の伸びやかな真っ直ぐのスケートの振りからバランス取り。
さあ、次が中盤の見せ場、座ってダイナミックな「象」の動作と、とても細密でキュートな動作の「蟻」の対比が落差があって見事です。
ところで脱線しますが、ここで個人的に「象と蟻」というと思い出すのは(「角砂糖いっこ」の歌ではなくて)小学校時代の運動会の応援合戦。「象と蟻」になぞらえた歌があったように思うのです。最後は「消えてなくなれ、ふう〜っ」などという相手方に大変失敬な歌でした(笑)。
話を戻して、さて次に一転立ち上がり元気に飛び跳ねるシーンへ移動。ここで一転音楽がまた明るくなり、元気な体操へとチェ〜ンジッ。花火になぞらえての楽しい跳びはねジャンプ、そしてそして最後は手足をブラブラさせて「大」の字になってフィニッシュ。最後はスカッと爽やかに(コカコーラじゃないですが)終わるようになっていますね。
それでは次に、現在の「あ・い・うー」と比較してみます。
【共通点】
楽しい動物達が色々と出てきてその特徴を生かした動きをするところ、体のバランスを崩しそうな演技をしながらもきちんとバランスを取るところ、それから後半の部分で大きな開脚ジャンプ(象さんでは花火の所)の見せ場があるところ、などなど。
【相違点】
まずすぐに気がつくのが「象さん」は中盤に胡座(あぐら)をかいて座っての動作があるところ。これとは逆に「あいうー」は時計廻りに走る部分がありますね。また「象さん」は手足の動作が多いのですが、「あいうー」は特に顔の動きや表情、首を動かす部分が多いです。
【全体的には】
う〜ん、省略して言うと、そういった部分の体操パーツが多いので「回転グルグル、手足ブラブラの象さん」、「柔軟な動き、ポーズのあいうー」と言えるでしょうか。
あと全体的な印象として、ちょっと「象さん」がおっとりとした感じ、「あいうー」が敏捷な感じがしますね。
さてところで、実はこの古いビデオと、2001年度にわんパーク内で久しぶりに披露された「象さん」を見比べて比較してみました。
あっ! ビックリ! ゴリラのところでポーズを作ってエッホエッホ動作があるんですがここが左右逆の動きになっています。それから兄の歌声のテンポや随所での台詞の入れ方がかなり違いますね。う〜ん、同じ体操でも変化をつけているということに気づいて、いやとても感心しました。「あいうー」もそうだと思いますが、体操って同じように見えて結構変化があるんでしょうね。
最後に兄の「象さん」の見所についてもう一度振り返ってみると、特にピンと腕や足や背筋を伸ばす部分が非常にまっすぐで綺麗ですね。「これぞ体操」という模範のような動作。
次に、これは現「あいうー」でもいつも感心してますが、バランスの取り方がとても自然で不安定さがなく非常に上手い。いや「象さん」は中でもバランスの体操が非常に多くって、ここの兄の動きが非常に光っているのです。
そして、なんといっても「象さん」は中盤の胡座座りでの象・蟻表現部分がそのタイトル通り大きな見せ場なのですが、中でも指を眼前でチョンチョンッと合わせて表現する「蟻」の部分が、いやぁとても子供さん向けで非常に可愛らしく、兄の持ち味がよく出ています。
この伝統的な体操「ぞうさんのあくび」も宜しかったら是非ご覧になられることを皆さんにお勧めします。
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