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【3933】saigoノbansan(2016) 感想 ぎょうざ 16/3/22(火) 3:30 らいおん
┗ 【3934】(続) :saigoノbansan(2016) 感想 ぎょうざ 16/3/29(火) 3:17 らいおん

【3933】saigoノbansan(2016) 感想
らいおん  ぎょうざ  - 16/3/22(火) 3:30 -

引用なし
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    面白そうで割と近いので久しぶりに、ある舞台を見てきました。
 舞台なので、ほとんどネタバレしないように感想を書きますね。筋とかには触れませんが、ただすみません、具体的なこととかを幾つか判ってしまうかも。
 という訳ですので、お知りになりたくない場合は、以下はご覧になられないでくださいね。


●公演情報

 タイトル: 劇団TEAM-ODAC第20回本公演『saigoノbansan(2016)』
 公式サイト: http://goo.gl/1h0YgA
 公演日: 2016年3月16日(水)〜20(日)
 劇場: 全労済ホール/スペース・ゼロ http://www.spacezero.co.jp/
 出演: 崎本大海、近野成美、西原健太(TEAM-ODAC) 他(敬称略)
 脚本・演出: 笠原哲平(TEAM-ODAC)


●到着まで

 3月17日(木) 2回公演(演劇ファン用語で通称マチソワと言うそうですね)のうち、1回目 14:00 開演の部(通称マチネと言うそうです)に参加してきました。

 東急東横線が便利になって副都心線に乗り入れ、新宿まで一本で行けるようになったので横浜市から割と楽に行けました。新宿3丁目で乗り換えて丸の内線で一駅で新宿へ。久しぶりの新宿西口でしたが、いややはり大きい街。一瞬迷子になりそうでしたが(苦笑)目印のマックを見つけて一安心。そこの角を曲がり5分くらいで全労済ホールにはすんなり着けました。
 予め写真で見ていた通りで綺麗なガラス張りの外観。


●開演まで

 入口の受付のお姉さんが胸に付けた丸いバッチには、主演の崎本さんのお顔が印刷されていました。
 中に入ると、待合室の椅子などがお洒落でこれまた綺麗。
 様々な出演者達に贈られてきた沢山のお花を見ていたら、中に崎本さん宛てに青木さやかさんからのお花も有りました。以前、アニーの舞台で、姉のハニガンの役で青木さん、弟のルースター役で崎本さんでご共演されたからでしょうね。
 上演は途中休憩無しの2時間25分とのこと。

 会場に入って驚きました。結構斬新な舞台。
 ちょうど、コの字になっているような形。3方に客席があって、四角い部分の舞台を見るようになっているんです。ただ舞台といっても盛り上がっているわけではなく単に床。客席と同じ床。前の席だと観客と舞台との間が至近距離。
 奥の客席の無い箇所と、その箇所の上の階段の上。左右の入口。この四か所から出演者が入れ替わり立ち代わり出入りするので、とても臨場感が有ります。
 ネットで予約したとき、残念、S席は完売で私はA席だったんですが、幸運にも前から2列目だったので、出演者がよく見えました。


●いやあ予想以上に

 シビアでハードな内容だったので驚きました。Σ(゜□゜;
 題名とパンフレットから、終焉の日に向けて、キリストの最後の晩餐の絵のように、皆で横一列に並んで、しみじみと最後に好きな料理を語ったり食したりするのか…とぼんやり考えていたら・・・と〜〜〜んでもございません(笑)。
 その理由は殺陣(たて)。事前にこれがあることが判っていたから楽しみでしたが、こんなにガッツリ有るとは! それがカッコ良くもあり、そして恐ろしくもあり。そして前述したように、至近距離だし、照明が頻繁に暗くなったりもして、更に若手の出演者が多くエネルギーに溢れかえっててどなりまくりで、背筋がゾッとしたというのが正直な感想です(苦笑)。
 私は、どうも他の方々とは違って、大人のクセして普段子供番組ばかりを見ているという特異な位置にいるので、どうしても軟弱で免疫力が弱いんだと思います(汗)。
 この世界観を例えると、う〜〜ん、最近の若者の漫画を読んでいないから例えが古過ぎると思いますが、北斗の拳の世界みたいな。


●出演者の皆さんが

 今回ほぼ全員若い方々で入れ替わり立ち代わり登場なんですが、この殺伐とした世界の描写の中でも、悪漢達の戦慄の時間と、善玉の人々の和んだ時間とが、うまくミックスし配されて、硬軟取り混ぜられていましたね。それで観る方が交互に、緊張したり、くつろいだりして楽しめるようになっていると思いました。
 その若手の中でも女性も多く、AKB48の前田亜美さんやAKBをご卒業された中塚智実さんもいらっしゃいました。男性陣だけだと荒い殺伐とした空気になりますが、この女性陣の方々のお蔭で、かなり怖さが緩和されていたと思います。やはり明るい声や無邪気なおふざけ、思いやりに溢れたシットリとした言葉等で、癒されますね。^^
 あと、肝っ玉があって洒落っ気があるお母さん役で、明星真由美さんと仰る女優さんが良い味を出してらっしゃいました。^^

 脚本・演出の笠原さんの作品は今回が初見なんですが、観てて、若手のやりとりの部分が経験が豊富でお得意なのではないかなと勝手に思いました。皆で、小競り合いをしたり、和み合ったり、小馬鹿にしたり、すねたり、甘えたり、笑い合ったり。こういった部分が劇中多く、またそれが生き生きとしてとても自然でした。


●主演&座長の

 崎本大海さんがtwitterでその大任の意気込みを熱く語っていらしゃいましたが、いやもうこれは大変でしょうね(汗)。
 私はその世界に疎いので、実際の所はもちろんよく判らないんですが。
 まず主役なので、自分の台詞、演技(と殺陣)を覚えなければならなくてその分量が沢山。更に座長となれば、挨拶とか色々あって、他のメンバーの面倒も見て。若手から相談されたらそれにも乗ってあげて…。う〜ん、他にもきっとあるでしょうね(汗)。
 以前、杉田あきひろお兄さんが、2005年頃にミュージカル「ちぎれた雲は どこへ行く」で同じ立場だったとき大変だと公式サイトで言っていたのを思い出します。

 生の崎本さんを拝見するのは今回2度目で、2011年5月 天王洲銀河劇場「カレーライフ」以来。あの時はコジローというちょっとクセのあるキーマンで髪を後ろで結んでいました。声もとても良いし、中々エッジの立ったメリハリのある演技で上手いなと感心しました。あとパンフレットの役者紹介の中で美丈夫と評されていたのが印象的で、イケメンという言葉はよく巷で使われるけど、この表現が何かピッタリだなと感じました。

 さて今回の山北悠斗という役。ずばり、合っていると思いましたね。というのは、今回の主人公、感情表現が複雑で色んな側面を見せる。まず妻との間の和み、優しい夫としての頼もしさ。そしてとんでもない悲惨な体験によるトラウマ。それを引きずる苦悩。そこからの気丈な奮起、反撃。そして最後は最後は何という結末…。・・・相当大変な役どころです。
 剛の者の男優は数多けれど、ナイーブな面を見せられる人って少ないような気がするんです。そういう素養を元々持ってらっしゃると私は感じているんで。また強気に奮起して強く突っ走る。「科捜研の女」の木島刑事の時は正義感が強いこういった感じが良く出てたと思います。こういったところ、今回の悠斗にも通じるものがあると。
 喜怒哀楽の表現力をそもそも広くお持ちな感じがしますね。今までブログやtwitterを拝見してても、リアルのお姿もそうでないかと感じる印象を受けます。そもそも役者さん向きでいらっしゃるかも。^^
 さて特に多かった殺陣のシーン、剣先が激しく舞う後半、特にカッコ良かった。スラッとした剣の伸び、そして動き、とても絵になりました。


 話が長くなるので、あと続けていきます。

【3934】(続) :saigoノbansan(2016) 感想
らいおん  ぎょうざ  - 16/3/29(火) 3:17 -

引用なし
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   ●最後の晩餐の最初?

 以上のように今回の崎本さんのキャスティングを適任だと思ったわけですが、もしかして今回当て書き(*)までされていたのかな?と勝手に想像しました。いやもちろん真実は知らないのですが。
 そこで、ググってみたら、少なくとも2011年に公演があったことが判り、そうか、それで今回は saigoノbansan 2016 と年がタイトルについていたのだと合点がいきました。
 脚本・演出が同じ笠原さんですが、キャストがガラリと違います。殺陣が巧いと評判の中村誠治郎さんが主役。
 他のキャストの中に、ザ・たっちのお名前を見つけました。持ちネタの 『幽体離脱ぅぅぅ〜』 を当時されたのかは判らないんですが(笑)。実は今回の2016版の中では、女性の双子が登場するのです。ですので2011年版では男性二人だったのを、今回は女性に変更したのかもしれませんね。

 (*)演劇や映画などで、その役を演じる俳優をあらかじめ決めておいてから脚本を書くこと


●いやあ、役者さんという稼業は

 肉体労働だなあと今回拝見していてつくづく思いました。その大きな理由は、かなりの時間を占めていた「殺陣」なんです。もちろん劇の内容にもより、朗読劇とかだと運動量は少なく台詞に重点があるのだろうと思いますが。
 殺陣については、これまた無知なんですが、演じるもの同士であらかじめ動きの順番を決めておいて何度も何度も練習を重ねてタイミングを揃えるんでしょうね。そうじゃないと簡単に怪我をしてしまいますよ(汗)。演じてる最中、あ、クシャミが出そうだ…とかなって動きがずれたりしてはいけないんでしょう。だから本番中、相当に緊張を強いられますね。
 また、その演じる場所が、コの字型のそんなに広くない空間なんです。そして、人数がワチャワチャと非常に多い。
 更には、公演時間が2時間25分と休憩無しで長い。もちろん、入れ替わり立ち代わり大勢で出入りしているので途中休憩はできますが、次の出番が待っているのでユッタリとはできず、箸休めのような感覚では無いでしょうか?
 それに、殺陣ではない場面でも、女性達もかなり動きが多いし、小道具を使った正確な動きを求められるものもあるのです。
 更にそれが一日2公演の日もあるわけです。

 まさに体力勝負でもありますね。崎本さんを初め、皆さんつくづく大変だったと思います(汗)。


●物語は不条理の世界で、

 主人公は究極の選択を迫られるわけですが。。。後で考えたのですが、我々には全く無関係な有り得ない世界なのかというと、そうでも無いかもしれないと思いました。
 本芝居ほどは激烈ではないにせよ、人生の重大な岐路で迷う場面って誰にでも有りますもんね。それは受験、就職、転職、引っ越し、結婚、再婚。
 また戦慄の世界としては、戦争が有りますが、長い間平和な日本、それもいつ壊れるかは判りません。
 災害としては、記憶も新しい東日本大震災が有りました。あの時は福島や東北の方々が非常に大変だったのは勿論、大都会でも電車が全部ストップし、スーパーやコンビニは商品が空になり、その後も計画停電が続きました。(2011年に上演された方は、まさにあの震災後の公演だったそうですね。)
  ・・・・・・
 この物語を教訓として、非常事態にも耐えられる強い心を育てておかなければいけないですね(汗)。


●舞台というものは

 空間芸術だな…と再認識しました。
 以前、杉田あきひろお兄さんが出演された「屋根の上のヴァイオリン弾き」
   http://moi-moi.jp/report/other/040403gyouza.html
 を観劇した時に強く感じたことですが。

 照明がこれまた巧いんです。場面場面に合わせて正確に雰囲気を変える。悪党一味が出てくるシーンは暗がりなので怖さが更に増し…。パッと全部暗くなる所も有り停電みたいな恐怖も味わえて(笑)。
 音響がこれまた素晴らしく色んな効果音が出るんです。例えば、遠い所で鐘がゴーンと鳴っているようなそんな神秘的な場面もあるのです。ちょっと昔のTV番組「料理の鉄人」の効果音を思い浮かべました。また傘のシーンでは、シトシトシトと雨が降る音。
 小道具も素晴らしく狭い空間の中でギュッと凝縮して色んな種類を出してきてくれるんですね。うーん、今まで、ネタバレし過ぎてる気がしますが…勢いで言っちゃおうかな。例えば、台車を使うんです。また大縄跳びが有るんです。あれ、失敗せずにちゃんと飛んだの偉かったと思います(ニッコリ)。
 こんな風に色んな物が役者さん達と組み合わさって、タイミングがドンピシャ合うようにシーンを作り上げていってるわけです。


●敵役の獅子野一派のお頭を演じられたのは

 榊原徹士さんで、生で拝見するのは今回初めて。佐藤弘道お兄さんが長い間出演されていたTBSのSASUKEで、何回か挑戦者として出演されていましたね。

 それが今回は超悪役だったので非常に驚きました。思えば、私が今まで知っている限りで言っても、何か「ワケ有り」という役が多かった気がするんです。ドラマ「名探偵コナン」では、前半で殺されてしまう嫌な男キャラだったし、「五つ星ツーリスト」では、ふてくされている従業員だったし。また最初にご出演されたドラマ「明日の光をつかめ」では、広瀬アリスさんと並んでほぼ主役でしたが、非常に辛い前科を背負った少年役。ゲラゲラ笑う場面など無い終始沈痛で真面目な演技で、ご本人は活発で明るいだろうに何か気の毒だなあ…と当時思っていました。

 それで今回のを見て、もともと悪い人に見えないし、もっと好感の持てる役で出してあげて欲しいと思ってたんですが・・・後日ご本人のブログを拝見したら、ご本人が悪役を望んでそうされたとのことで、そうだったのかと納得がいきました(苦笑)。公演中、終始高い声だったので、あれ?こんなに地声が高かったかなと思ってたんですが、これも役作りだったことが判りました。

 今回、前の別の公演が有り、途中から稽古に参加され、時間的制約があったと思いますが、その中での切り替え、集中しての役作り、尾、悪役にしておられて、その怪演ぶりはお見事でした。この役作りの経緯についてもブログで触れられてますね。

 それから余談ですが、榊原さんと共演が多く今回もご出演されていた稲垣成弥さんが、『りんちゃん、りんちゃん!』 と相手役の前田亜美さんを呼ぶ場面が多かったんですが、おかいつの ♪あめふりりんちゃん やら、パッコロリンのリンちゃんやら、榊原さんのご実家の飼い猫のりんちゃん やらが同時に脳裏をよぎりました。

 で、獅子野一味の皆さんの悪党振りに敬意を表して、投稿アイコンを「獅子」にしました。(^^;


●公演終了後には引き続き、アフタートークショーが有り、

 今回はラッキーなことに出演者が総出演でした。

 そして座長の崎本さんが中心となって皆で声を揃えて一斉に、観客に礼の言葉を述べてくださいました。そうそう、座長といえば、小さいことかもしれませんが、こういうことも必要なんですね。崎本さん、やり遂げられた達成感からか、ちょっと放心のようなご表情で、いやそれにしても、繰り返しますが精神的肉体的にもこれは大変。本当にお疲れ様でしたね。

 それから司会の方が質問コーナーとして観客の方に募(つの)ったら、男性がお一人手を挙げられ『好きな異性のタイプ』をご質問されました。男女、3、4人くらいが選ばれ、次々答えていって、選ばれた榊原さんも、スパッと答えておられました。ちょっとこう関西弁っぽい喋り口調でしたね。

 それから最後に、この公演の主題歌である楽曲 『時が経てば何かが変わる』 を何と若林倫香さんが生歌で披露してくださいました。観客を前にされても動じず安定した歌いまわし、さすがでした。歌詞を聞いていると、劇の内容が被って思い起こされて、何かこうとても相応しいなと再び実感しました。


●最後に

 本作品のDVD、8月上旬リリース予定で、の予約絶賛受付中だそうです。
 勝手ですみませんが、HPを指させて頂きますね。
   http://soymilk.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=1876638&csid=0
 気になる皆さん、どうぞ是非是非!

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