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「花とハチ」はこちらも「蝶と雨」と並んで「キヨコお姉さん」と「デ・ポン!」が初めて番組に登場してきた時のバージョン。
まず、タイトルをみると、ふと連想するのは古い世代の人間にとってみれば、まず郷ひろみの初期の頃の歌。でもそちらの方は「花とミツバチ」ですが(笑)。
「蜂」も「花」とよく組み合わせされる素材。美しくて可愛い「花」は子供番組の中で必ず取り上げられる必須アイテム的存在。そして昆虫として「蜂」を持ってきたのがナイスアイデア。これはとてもユーモラスで可愛い側面がありますね。「みなしごハッチ」や「みつばちマーヤ」のように主人公として登場する子供向けアニメが幾つかあります。
で、「花」とよく組み合わされるライバルの「蝶」にはここでは残念ながらご遠慮頂き、「蜂」との組み合わせを優先したというのがちょっと斬新。
このバージョンは「蝶と雨」と並んで、春をテーマにしたカラフルな暖色系の黄色を中心にまとめられた配色で、これも華やかな女の子向け。
さて、前のコラムで「蝶と雨」はデ・ポンらしいデ・ポン!と感想を述べましたが、これはある意味「蝶と雨」以上に「デ・ポン!」らしいかもしれません。
というのは、まず当常時の印象がとても鮮烈だったからです。多くの方は一番すぐに思い出す「デ・ポン!」は?と問われると、まずこちらを取り上げるかもしれないですね。
やはり、それは、スッキリとした明るいキヨコお姉さんのイデタチ、それからユーモラスで無邪気なその台詞と動作にあります。
いでたちとしては、すっきりと動き易いようにまとめたボーイッシュな衣装で、女の子っぽい「蝶と雨」に比較すると結構やんちゃっぽく見えます。お尻のところあたりが丸くまとまっているところが、あたかもプルンとした蜂のお腹の部分を表現しているかのようです。
私はこの格好を見ると、イタズラな性格のギリシャ神話のパンの神(頭が山羊になっている半獣半神)をウッスラと思い浮かべます。
次に台詞・動作といえば、『なんか来た?』と言って、首を振りながらカクカクするという「デ・ポン!」の真髄中の真髄の基本演技が取りいれられていて、そしてそれがとても強烈な印象を残すところ。ここに皆がまず、ハッとなります。
そしてそして最も特徴的なのは、『チクチクチク〜♪』の台詞とともに子供さんとふざけあって追いかけっこをするところでしょう。いやここのいたずらっ子っぽい台詞と、動作がもう鮮烈。
子供さんは「トッチキくんがいく」の歌でも見られるように、くすぐりっこがもう大好き。多くの子供がチクチクチクと追いかけられれば、キャッキャッキャっと笑いながら逃げていきます。キヨコお姉さんと子供さんの元気で楽しいふざけっこが一番見られるデ・ポン!はこれでしょうね。
繰り返しになりますが「花とハチ」はデ・ポンの基礎ともいうべき代表の元祖デ・ポン!。
子供さんとキヨコお姉さんの元気な追いかけっこの放送をこれからもずっとワクワク楽しみにしています。
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