「自分の顔を掴んだ!」…という表現自体があるのかどうかは知りません、というか、これは多分私が勝手に作った造語ですね。
私が番組を本格的にきちんと見始めたのは1999年の4月から。ですので、歳は全然違いますが、現兄姉達は、変な表現になりますけど、何か「同級生」のような親しみがあるのです。
あき兄の登場を最初に観た時は、やはりちょっと緊張していて固いな、という印象を持ちました。それがずっと観続けているうちに、そういう表現が正しいのかどうかは判らないですが、徐々に自分の顔を掴んできたな、と強く感じるのです。
一般に我々視聴者は、まずテレビを見た時に出演者の容姿を最初に見ます。その人が、たとえどんなに優れた容姿を持っていたとしても、どんな角度から見ても素晴らしく見えるということは無いように思います。そんなスーパーキャラクターはまずいないと思うのです。
ここで、変な例え話をします。ある料理の食材を考えた時、その生の食材が野菜であれ魚介類であれ肉であれ、その素材をそのままどんな風に食べても美味しいということはまず無いですね。
ある食材は、ある部分が大味である、また、ここの部分はちょっと癖が強くて皆の口に合わない、逆にここの部分は食感がよく食べどころである…というようにそれぞれに特徴があります。それを、味が曖昧な部分は新たな味を足し、癖が強い部分は抑えてマイルドにし、生かしどころは最大限の魅力を引き出す…というような様々な技法をとるのが料理です。
同様にタレントさんもいかに自分の嫌な部分は抑えて、自分の魅力のある部分をどれだけ膨らませて見せられるのか…という所が勝負なのかもしれません。
表情に着目してみると、あき兄は番組登場時から本当に豊かで色んな表情ができるようになりましたね。自分自身が一番よく見える表情、そのパターンを「決め顔」と勝手に命名したとすると、あき兄はこれを着実に増やしてきたように感じるのです。そして、この「決め顔」を幾つも持てるようになると、タレントさんは普段の本番がぐっと楽になるのかもしれません。
あき兄も他の出演者と同様にとても多彩な表情をしてくれます。彼は特にダイナミックさが大きな持ち味の一つです。
具体的な様々な表情の話は、また先の機会に触れるとして、今日はその笑顔の一つについて触れます。
これは少数意見だと思いますが、私があき兄の真骨頂だと思う表情の一つは、ちょっと微かに微笑んでいる表情ですね。
それの典型的な例を一つ挙げると、「はぴねす特急」の時の車掌さんの姿の時の表情です。
また、彼はよく、照れながら恥かしげに笑いますね。これを見ると真面目で誠実な彼の人柄がとてもよく滲み出ているなぁととても好感が持てます。
彼は、ガッチリしてちょっといかつく真面目で男らしい風貌なので、この柔らかい笑顔をすると、それがとてもマッチングがよく魅力が増強されているように思うのです。
コーヒーで例えるとすると…、そうですね。大人の味で苦味があるエスプレッソコーヒーが、これは、そのままで充分美味しいじゃん! だけど、それにシュガーとミルクを加えてみたら…甘さとマイルドさも加わって…、ををを〜〜っ、なんとなんとこれは更に美味しいカプチーノになったぞっっ…とでも言うような感じでしょうか…。ってまたまた変な例えですみません。
あき兄は、その表情の中の笑顔だけに着目してみても、本当に柔らかいいい笑顔が終始出来るようになりました。また彼自身も本番を本当にとても楽しんでいるように見えます。
今まで番組を見てきましたが、本来の大人の自分のキャラに加えて、子供向けの柔らかい温かい笑顔が更に魅力的なものに変化していくにつれ、徐々に徐々に人気が出てきて更に更に女性ファン達のハートを間違い無くガッチリと掴んでいった!!!という風に私には見えますね。
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