私が子供の頃にテレビで見ていた「おかあさんといっしょ」と言うと忘れられない「歌のお姉さん」がいます。実は申し訳無いんですが、そもそも見ていなかったためか、他の歌のお姉さんは全く覚えていなくって、たったお一人だけを覚えているんです。
そのお姉さんのお顔と歌声は鮮明に記憶に焼き付いています。実はそのお姉さんのお名前がずっと判らなかったんですが「歌のおねえさんグラフィティ」を初めて見た時に『間違い無い!このお姉さんだっ!』と、はい、お写真を見て即座に判りました。ああ、当時と変わらないそのお顔。懐かしくて懐かしくてたまりませんでした。
これはNHKの番組関係者さんでもお若い方はご存知無いかもしれません。今でこそ番組は1日2回放送、そしてハイビジョンでも昨年度まで放送と頻繁に放送されていますが、当時のチャンネル数が少ない時でも「おかあさんといっしょ」は1日3回放送していた時期もあったんです。ただごめんなさい。それは「おかあさんといっしょ」では無くて「歌の絵本」の番組の方はだったのかもしれません。ここが私は記憶がハッキリしないんです。
昔々の記憶で今でも私がハッキリと覚えているのは、親戚の田舎の叔母の家。その家に遊びに行っていた時のこと。夏休みとかって親戚の家に行きますよね。そしてゆっくり番組を見る機会って子供にとっては長い休みの期間がうってつけなので、私も見ていたんでしょう。テレビ前で膝小僧を抱えながら、そして1日3回、つまそのうち2回は再放送なことは知っていながらも、日がな一日、飽きもせず楽しく見ていたことを覚えているんです。
当時出演されていたのは歌のお姉さん只お一人。今でも流れる「アイアイ」、「とんでったバナナ」が非常に頻繁に歌われておりました。
そして忘れられないのが今は全然流れない曲「はしれ!ちょうとっきゅう」。東海道新幹線開通にちなんでか、当時この曲も頻繁に歌われておりました。このお姉さんの歌声が…いやあ・・・それはそれはもう非常に鮮烈で、ああ、もう歌のお姉さんにピッタリ! 弾けんばかりの明るい健康的な笑顔。若々しいクルンと髪がカールしたショートヘアー。元気一杯に美しく高らかに伸びる声! この方が私にとってのかけがえの無い忘れられない「歌のお姉さん」なんです。
それは第十代目歌のお姉さん「小鳩くるみ」さん、(本名:鷲津名都江(わしづなつえ)さん)です。
さて、当時これもくるみお姉さんが非常に歌われていた曲がありました。そしてそれは「時計」と「おやつ」がモチーフの歌。話がそれますが今の時代よく流れる歌でオヤツの曲と言うと「アップルパイひとつ」が有名ですね。
さて、その古い曲は実は歌詞とメロディーを忘れていますが、ただ部分的にサビの部分だけは強烈に歌詞メロディーとも覚えているんです。ただ歌詞を書けないので直接書くのは控えて、全体的なニュアンスを言いますね。こういう曲でした。
ああ、おやつの時間が来ないかな? でも時計を見るとまだ1時だ。残念だ。
ああ、おやつの時間が来ないかな? でも時計を見るとまだ2時だ。残念だ。
ああ、おやつの時間が来ないかな? やったあ、とうとう3時になった! おやつの時間だ!
おやつに対するとてもワクワクした子供の期待感を煽る非常に楽しい曲でした。
この曲は実はずっと曲名が判らなかったんです。ネットデビューした時から知りたい知りたいと願ってきました。そしてあるときNHKさんの公式ページに(今は見えなくなっていますが)「音楽堂」が出来た時に真っ先に調べにいきました。
これだ! 間違い無い! これには100%絶対の自信があります。
それは「おなかのとけい」という歌です。溜飲がもう一気に下がりました。
ああ、「小鳩くるみお姉さん」と「おなかのとけい」。どちらも忘れられないかけがえの無い思い出です。
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