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もったいないので、すみませんが、古いスレッドを持ち上げさせて頂きます。
囲碁の名誉棋聖 藤沢先生がお亡くなりになられました。
ご存じない方もいらっしゃると思うんですが、囲碁の大先生です。
私、囲碁も好きなので、その世界もちょっと知っているんですが…。
秀行先生は、一言で言うと、豪放磊落。
また、こんなに面倒見の良かった大師匠はいらっしゃらなかったですね。
もうお弟子さん、並びに先生が開催されていた囲碁の塾に参加されて今は大棋士になられた若手が、それこそもう大勢いらっしゃいます。
また、囲碁は、もちろん本場の中国、そして韓国が強いんですが、これらアジア海外の普及活動にも力を入れられてきて、『秀行先生!』と慕う棋士が多かったと聞きます。まさにインターナショナル!
口はちょっと悪いけど、人情味あふれるまさに「親分肌」の先生でした。(^^)
囲碁って、棋士の方のキャラによって、その打ち方に特徴があるんです。これを「棋風」というんですが、先生のは、典型的な「厚い打ち方」でした。
実は囲碁って、「厚みで攻めて後で地を稼いでいくタイプ」と「隅っこの中心に先に地を先行してガッチリ稼いでいき、薄い石を頑張って凌いでいくタイプ」に大別されるんですが…先生は典型的な前者でした。
実は私の捉え方で言うと、碁は中盤が一番面白く、終盤はそうでもない…と思っているんです。というのは、終盤は「寄せ」といって、地の細かい計算になっていきますので。
中盤がまさに千変万化。先生の碁は、「碁の創って行き方」というか、戦略、戦術の考え方に唸らされるものがありました。
私、先生の本、何冊か持っています。
あと、囲碁の世界は真面目な方が多いんですが、先生は破天荒でしたね。
私生活では、奥さんを始め何人もの女性との関係があったと聞きます。お子さんも大勢いらっしゃって、まさに艶福家。
あと、競馬もお好きで、稼ぐときにはガッと稼がれますが、大敗もよくされてらっしゃったそうです。大きな借金も作られて、それで優勝賞金が高い棋戦になると燃えられて、大タイトルの棋聖(読売新聞主題)を初回から連続6期持たれていました。
ああ、こんな大棋士の先生、もう出てこない気がしますね・・・。
碁界の巨星が去っていかれました…。
残念でなりません。
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