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北信濃を巡り、何度か打ち負かされてきた因縁の相手、村上義清がとうとう敗走。何と逃げ込んだのは、越後の長尾景虎のところ。
それにしても、村上を演じてらっしゃる永島敏行氏、正義感溢れてケレン味が無く、何かこう悪役に思えない。ちと可哀相な気もしますねー。(^^; ただ、主役は勘助の居る武田晴信方なので、まあ、仕方が無いなあ〜と思いつつ…見ますが。
ところで、この時代。男の武将達は戦いに明け暮れ、死ぬか生きるかで辛いですが…。
奥方様や姫様といった女性陣も辛いですね〜。今回は、村上の奥方が逃げる途中で犠牲になり・・・(絶句涙)。…その前は、家臣・小山田信有の妾妻が、過去からの恩讐から復讐を遂げ、そして自害してしまいました(涙涙)。
この時代の女性達は、政略結婚で、意に添わぬ他国の武将と政争の具となり、そして、その武将とは死ぬまで一蓮托生。武将が他国に滅ぼされてしまえば、自分も含めて一族の命も無い・・・。
そういった運命にあるのは非常に辛いところですが・・・いざ、負けイクサとなり不幸に陥る前でも、私は普段の生活からかなり辛かったのではないか?と思うのです。というのは、この時代には、立派な戦いが出来る跡取りを育てねばならないですね。そこで、まず求められるのが男の子を産むこと。そして産んだら、指南役とかも付けて、帝王学のような武将としての心構え、武芸百般を教え込まなければなりませぬ。主人は戦いに明け暮れ、留守が多い。その間に、しっかり城を守り、明日を担う息子を育てなければなりません。「お国が大事」、「お家が大事」のシッカリとした気丈な考え方が求められます。決してノンビリとはして居られなかったことでしょう。
さて、改めて武将達の名前を振り返ってみると、この時代、この地方の武将達「虎」や「信」の字が付いている人達がとても多いですね〜。当時のハヤリだったのかもしれません。
実は、先日、井上靖の原作「風林火山」の単行本を買ったんです。最初の方だけをちょっと読んでみましたが、おやおや? 結構、原作には無い部分が色々と付け加えられてますね。勘助が登場した時には、武田晴信の父親はもう追放された後になっています。1年間大河ドラマは続くので、色々とエピソードを勘助中心に増やさなきゃいけないんでしょうね。(^^)
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