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この作品を振り返ってみると残念なことに女性キャラが登場する場面が割と少ないんです(汗)。
まず、スクルージがまだ子供の頃に出てくる、陽気で純粋な妹。お兄ちゃん!っと首ったまにかじりついたりします。
スクルージが若い頃務めていた店の陽気な奥さん。ダンスがとても上手。
それから、スクルージのかつての恋人。
スクルージの、陽気で明るい甥っ子…その恋人。友人達のX'masパーティーで登場。
実直なスクルージの使用人ボブ・クラチットの奥さん。カスタードプディングが得意。
そして、闇にうごめく、醜いお婆さん。
ううむ、どれも長い登場場面が無いんですね。
この話には、過去、現在、未来の3人の精霊(幽霊)が出てきて、スクルージのナビゲーターになるんです。
そこで、ここは、かなり大胆なんですが…。
第1の過去のX'masの精霊。これは、手足が沢山あったりして、捉えどころのない男か女かよく判らないキャラなんです。ただ、光にまみれていて、いつもキラキラしているんですね。そこで、このキャラを思い切って、麗しい女性キャラにしてはどうでしょうか。
「つのだりょうこお姉さん、かまだみきお姉さん、はいだしょうこお姉さん」、これら歌のお姉さん♪からお一人が演じてくださると嬉しいですね。(^-^)
過去の精霊が受け持つ場面って、スクルージの思い出の数々なので、何かこう、ぼやけててロマンチックなイメージがあるんです。だから舞台、背景をパステルカラーにしてみたい…。挿入歌は、うーん、何かこう「木もれ日のうた」が浮ぶんですが。
第2の現在のX'masの精霊。これは3人の中で一番陽気で豪放磊落。原作では、体が非常に大きくて恰幅の良い髭ヅラの男。…なぁんか幽霊とは似ても似つかないキャラでもあります(笑)。
話を脱線しますが、本ではこのキャラが出てくる「現在のX'mas」の描写の所が一番華やかで、19世紀イギリスの商店街のX'masセールの様子が出てきます。ディケンズはこれまた比喩の使い方がとても上手な作家で、店先に並んだ「リンゴが(客に)色目を使ってた…」みたいな表現も出てくるんですよ。
さて、キャスティングですが、おかいつの兄姉さんには、そんなに巨体の方はいらっしゃらないですよね。ここで思い浮かぶのは、夢りんりん丸でりょうこキャプテンとご共演されていた「ビッグママの中島啓江さん」。あき兄が夢りんりん丸にゲストだったとき中島さんとのご共演もありました。
ソプラノ歌手の中島さん、とても明るくて豪快でサッパリしたご気性ですよね。ですので、何かこうウッテツケに思うんです。そしてその麗しいソプラノで、たっぷりと明るいX'masの曲を歌って頂きたい…。(^^)
第3の未来のX'masの精霊。・・・いや困りました。これって、一番怖いキャラなんです。黒い服を着てて正体が判らない…。そして一言も喋らないんですよ。イラスト付きの本だと、死神みたいなガイコツで描かれていたりします(汗)。うーん、ちょっとイメージとして似てるのは宮崎駿アニメの「千と千尋の神隠し」で「顔無し」ってキャラが居ますよね。…あんな感じです。
舞台に登場すると、観客の子供さん達は、ここで怖がってしまうでしょうね。(~~;
そこで、ここはもっと明るく、黒い衣裳にはせずに、明るい衣裳にしてみる。そして、声を一つも発しないキャラ…ということで、ダンスの「きよこお姉さん、いとうまゆお姉さん」を配してみてはどうかと思うんです。そして声を出さないのを逆手にとって、パントマイムで体を自由奔放に動かし、スクルージと会話を進めていく。
女性が活躍される場面が多いと、舞台がやはり華やかで美しくなりますよね。こうすると、渋い原作が、もっと楽しくなるような気がするんです。(^-^)
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