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以前、↓の投稿で触れたことがあるんですが、これをもっと膨らませて喋りたいんです。
http://www.moimoi.org/cgi-bin/board/c-board.cgi?cmd=one;no=8801;id=5
「クリスマス キャロル」は、大好きな作品。でも初めて読んだのはかなり遅くて高校生の時。近所の知り合いの老夫婦のおじさんが本を下さったんです。読んだ時に、こんな感動的な話が世の中にあったのかと刮目しました。
この作品は欧米では有名なのに、日本では知名度が低いのがチト寂しい。ディズニーアニメで、ドナルドダッグが演じているらしきビデオパッケージを店頭で見たことがあります。また欧米の古い白黒映画がテレビ放送されたのも10年以上前に見たことがあります。
これはパッと見のタイトルと実際の内容にはギャップがあると思うんです。クリスマスにキャロルって名前の可愛い女の子が出てくるのかな?と思いきや、と〜〜んでもない。(^^; よく童話では定番の美しい王女様や、王子様が出てくるのとは大違い。なんとガッカリ、主人公は冷徹無比な因業爺さんなんです…(汗)。
キャロル(carol)というのは、辞書を引いてみると、【喜びの歌、聖歌、祝歌】というような意味。ということで、クリスマスキャロルは、 X'masのお祝いの歌…そんな意味なんでしょうね。ちなみに矢沢永吉氏、永ちゃんが、昔属していたロックバンドがキャロルという名前でした。
あき兄は、感情表現がドラスティックで映える俳優ですよね。例えば苦悩するような表現、もう非常に見応えがあります。現役時代のミニミニミュージカル「針ネズミ・ピックル」、そして名鉄ホールでの「おふくろさん万才!!」これらの中でもそういった見せ場がありました。
それに抜群の歌唱力。この話に全編歌を散りばめてミュージカルにすればもってこい!
さて、これって原作にある程度忠実に表現するとなると、舞台ではかなり厳しい。19世紀のイギリスの色んな場面が出てくるんですが、ある意味、非常にビジブルな作品なんです。例えば窓の外を見ると無数の幽霊が空を飛んでいる…そんな場面が最初の方に出てきます。そして過去、現在、未来、色んな場所へと場面転換が非常に多い。作者のディケンズの発想、もう飛び抜けてます。残念ながら舞台では、ある程度割愛せざるを得ないでしょうね。
1. スクルージの事務所で色んな人と会う場面。部下のボブクラチットとのやりとり。
2. 自宅に戻ってベットでお粥をすする場面。ここで旧友・マーレイの幽霊と出会う。
3. 自宅に出現した「過去のX'masの精霊」。ここから更に幼少期の寄宿舎の学校へ。
更にかつて丁稚奉公していた店の中で店主夫婦と一緒に楽しむX'masのダンス。
また…悲しい、かつての恋人との別離。
4. 次に出現した「現在のX'masの精霊」。街中に溢れかえるX'masの陽気な風景。
甥っ子夫婦と友人達のX'masパーティーを楽しんで見学している場面。
貧しいボブ・クラチット一家のX'masの団欒。
灯台とかで仕事をしながらX'masを迎える人々。
5. 「未来のX'masの精霊」の登場。闇にうごめく、醜い人々の描写。
残念ながら夭折したティム坊やをボブ一家が思い出している場面。
クライマックスのお墓の場面。そこに書かれていた死者の名前は?
6. 改心して、X'masを陽気に皆と一緒に楽しむ場面。
どう少なく見積もっても、舞台で6幕は欲しいところです。(^-^; う〜〜ん、CGとかを駆使できる映画だと、もっと鮮やかに表現が出来るんですが…。
さて、これは希望ですが…できたら、「おかあさんといっしょ」の歌をはめ込んでみたい気もするんです。この話は幽霊が沢山出てくるんですが、あき兄、りょうこお姉さんの現役の頃って、わりとお化けの歌が印象的だったんです。月歌「迷子の幽霊ホー」、「ハオハオ」がありましたし。また古い歌で「おばけなんてないさ」というのもファミコンでぐ〜メンバーが歌ってました。また今でも雄祥ペアが歌ってくれている「くいしんぼおばけ」は、あきりょう時代にも頻繁に歌われました。
物語がハッピーエンドになる最後の場面では、X'masソングをタップリと散りばめて、これでもか!と華やかにしたいですね。私は、あきりょう弘キヨ時代の月歌「ふゆのプレゼント」もこれまた好きで、この曲はシャンシャンと鈴の音がしてX'masっぽい曲だし、出演者の皆で歌ってくれると嬉しいなと思います。
それにしても主人公のスクルージ…、演じきるのってすごく大変です(汗)。パッと考えて、出番が最初から最後まであって休む暇がほとんど無いんです。また冷たい心が徐々にほぐれて、そしてキャラが変わっていく…。ここをシッカリと表現する必要があります。
さて、お爺さんの役を、あき兄に…とすると、ファンの皆さん、抵抗がお有りになるかと思うんです。そこで、これは原作から思い切って変えて、「中年くらいの若々しいスクルージ」にしても良いのではないかと思うんです。
この作品は、渋い内容だわ、お化けが沢山出てくるわ…で、まだ小さい子供さんにはちょっと厳しい気がするんです。なので小学校中学年以上くらいから…が良いように思うんですが。
というようなことをですね。演出家さんでも無いくせに、ド素人の私は勝手にボンヤリ考えたりするのが好きなんです(苦笑)。
では、続いて、他のキャストです。
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