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NHKスペシャルで、詩人の「まど・みちおさん」の特集が組まれましたね。まどさん、おかあさんといっしょで、今も頻繁に流れてくれるぞうさんの作詞の方でもいらっしゃいます。(^^) この歌も本当に長くて、歴代の兄姉さんのどの時代でも耳にしないことがありません。
余談ですが、この歌も大きく寄与しているせいもあって、私昔から、おかいつの歌の中で一番登場率が高い動物は 「象」 ではないか?と思ったりしているんですが。
さて番組は、間もなく百歳を迎えられる「まどさん」。日々の散歩の中でも色んなことに好奇心を示され、それを日々ノートにつけられるのに余念がないご様子が描写されました。飽くなき探求心がご長寿の秘訣ではなかろうか?と観終わったあと感じました。
それから、今までの色んな作られた詞が紹介されましたが、ああ、その宇宙観というか物の見方が素晴らしいですね!
例えば、健気に足を運んでいる道の蟻。蟻と人間とでは、ガタイの大きさは違うけど、その大きさが違うだけで中身は一緒なんだ…という見方…。
ビーズがほどけてその珠が畳に落ちて、煙草の焦げ跡の所で止まった…という詩。世界がそれを動かしていて、ビーズをそこに持ってきてくれたんだ…という見方…。
毎日の日暮れというものを、毎日色んな生命体に訪れる 「死」に見立てたところ。それを天が人間に毎日慣れるように見せてくれているんだという捉え方。
言葉を生業とされている方々は、作家であれどなたであれ、皆さん、「類似」…つまり、あれとあれはここが似ている表現が多かれ少なかれお上手なんですが、まどさん、特にそういった着眼点が鋭い!と強く思いました。
またそれぞれの見方がとても哲学的。また頭が柔軟ですよね。パッと見て、パッと色んなことを感受性豊かに感じ取っておられる。
それに「♪ぞうさん」の歌もそうですが、物の見方がとても温かくて詩の文章が柔らかくていらっしゃいますね。これも、まどさんのお人柄なんでしょうね、(^ー^)
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