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投稿間隔が、唖然とするほど空いてしまって(約2年も!)赤面ものです。(~~*
無事、旦那さんが脱出できた成功の鍵は「卓越した発想」と「着実な実行」だったと思うんです。
このどちらが欠けていても、命は無かったでしょう。
●発想
男は絶望のドン底だったでしょうね。塔の上で何も持っていない。でもさすがに裸んぼうでは無かったでしょう。ですので、考えられる手段は自分の「服」しかない。ここまでは誰でも思い至る気がします。でも服を使って降りられるわけではない。
ここで糸を作ろうか。ここまでは思いつきますが、自分の体重を支えられるはずはなく途中で切れてしまう。ここで普通、これは使えないと否定してしまいますね。
でも下では奥さんが心配そうに見上げている。さあ、だとすると夫婦で協力して、糸を徐々に太くして綱にできないか?
こう考えた。ここが成功のポイント。ここを思いつかない限り、あとは死を待つだけでした。
●実行
この発想に負けず劣らず感心するのが、その夫婦協業で達成したその実行。
簡単にしかストーリーは書いてなかったですが、奥さんはさぞや大変だったでしょう。食糧も無いけど水分が不足すると、夫が死んでしまう。見張りの監視に見つかると拙いし、1日くらいで成功に導きたいところ。気は焦るばかり。
夫の指示を聞き猛ダッシュで、太さの違う糸〜綱を何種類も必死の思いで調達。これが途中、切れそうになっていたら夫の命が危ないので、全て丈夫でシッカリしたものかを確認。そして塔の下、夫と阿吽の呼吸で、糸から順に太い綱に結び変え。
一方、発想した夫自身も慎重に事を運ぶ必要があり。見込みを間違えて、支えきれない重さの糸をつなげてしまったら、途中でプッツン・・・・。もうそうすると一巻の終わりです。
●仕事って
以上のような感想を述べましたが、何かこう、我々自身の仕事も、多くの業種では、かなりこの「発想」と「実行」で成り立ってる気がするんです。
業界人では無い私は詳しく無いんですが・・・例えば、テレビ番組作り。それは、おかいつでも他の番組でもそうだと思いますが、これにも担当分担があるんでしょうね。
どういった面白い番組を作ろうかという「企画」。これは多分、プロデューサーと言われる方の仕事。ここが出発点で、面白い発想自体が無いと、あとは成功しないでしょう。
でも、負けず劣らず大事なのが「制作現場」。これは、ディレクター、スタッフと呼ばれる方々が担当されるんでしょう。企画が決まれば後は決まった通りに実行するだけだ…と楽に考えそうな気もしますが、多分これはそうではないでしょうね。というのは現場は現場で、その度ごとに色んなアクシデントも有り、着実かつ臨機応変に作業しなければならない現場の苦労があるからです。まさに慎重にコトを運んでいく必要があります。
例えば、あるメーカーでの新規の製品開発。
ここも「企画、設計」がものをいい、アッと驚く奇抜な機能、品質が無ければ、売り出してもヒットしません。だから非常に大事。
ですが、決まった設計図通りに着実に作り上げていく「生産ライン」。ここだって、「歩留り」と呼ばれる品質不良をいかに無くすか、どうやって無駄を無くして効率的に生産するか、現場の方々は日々研鑽。息が抜けません。
このお話は、淡淡と語られた作者の方の作り話。それにクドクドとこうやって感想を書いているのも、何かしつこくて、お恥ずかしいのですが…。(^^;
素晴らしい作品、サービス、製品といったものを作り上げるためには、この二つが車の両輪として必要不可欠ではないか、と思ったりします。(^^)
(おしまい)
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