その54
ピエロについて
投稿日:2002/12/08(Sun) 23:41:00


 先代さん時代の古い録画ビデオを見ました。そのライブの中でかなり面白い弘兄の扮装を見ることができました。以下はそのお話です。

【ライブ名】スタジオライブ

【場所】NHK101スタジオ
 あっ!この場所は見覚えが! これは市販ビデオの「クリマスコンサート(PCVK-10160)」が上演された所と間違い無く同じ場所。ちなみにこのスタジオは現兄姉ではライブの開催が無いですね。でもこのスタジオ名は古い記憶に聞き覚えが。このスタジオ名がついたNHK番組が昔々にありましたありました。

【出演者】
 速水けんたろう兄、茂森あゆみ姉、佐藤弘道兄、松野ちか姉、乾裕樹先生(ピアノ演奏)、ピエロ扮装の出演者の方々。
 会場内に沢山の家族の観客の人達。真中にピアノ演奏の乾先生。そしてステージと会場内を兄姉がいったりきたりしてコンサートが進行。

【放送日】???
 これが残念ながら全く判らないのです。でも兄姉4人の顔を見るとウッスラと想像がつきます。というのはけんたろう兄の顔のホッソリさ、あゆみ姉の若さと眉の太さ(あゆみお姉さんは年代が経つにつれて眉が細くなりますから)、ちか姉の若さ、これらが判断材料。うーん、1993年はちかちゃんはまだいない。そしてこの時の兄姉4人がとても若いです。ですから1994〜1997年の間のどこかでしょう。
 季節は・・・これも判りませんが多分間違い無く『冬』。中でけんたろう兄が「つくしのムック」を歌う前に、春が待ち遠しい…と言う部分があるのです。それに兄姉達が長袖。

【感想】
●扮装
 このライブは「夢」がテーマになって進行していくのですが、夢想的な曲「まほうをかけた」でステージの幕が開き、楽しいサーカスっぽいピエロの方々が登場、色んな楽しい演技が進んで行くんですが・・・・あれあれっ、中に混じって弘兄とちかちゃんがいるっ!
 わっ、この時の弘兄が弘兄と判らない。赤白のボーダーにブカブカの黄色のオーバーオール(緑の縁取り)。これがもう全体的に巨漢でフックラ。髪が茶色いチリヂリの横広がり。そして緑の帽子。この超カラフルで大胆な扮装にビックリ!
 ここで「ピエロ」扮装について私は考えこんでしまいました。
 まず、今までもあったのかもしれないけど弘兄扮装としては私には鮮明には記憶にありません。でも、改めて考えてみると「ピエロ」っておかいつにピッタリだ。
 次に、弘兄とは判らない扮装だからとても驚く。巨漢衣装は豚肉だってピーマンだって雪だるまだって沢山あるけど顔はハッキリと見えていた。だからすぐに弘兄と判った。でもこれはピエロだから当たり前と言えば当たり前だが白塗りに赤丸鼻。これが判別困難にしている理由。
 でも、逆に顔も体の輪郭も判りづらいからこそ、弘兄の「動き」だけに注目して見ることができますね。      

●集団演技
 ピエロ役の方々と弘兄、ちかちゃんが一緒になって楽しい体の動きを色々とやっているのですが、これがすっかりと溶けこんでいる調和感のあるチーム演技で素晴らしい。ピエロのユーモラスさ、敏捷さ、運動神経の良さ、気弱でおっちょこちょいなところ。これらが渾然一体となった良い味が出てます。その綺麗に揃った集団演技を見てて「器械体操」をちょっと連想してしまいました。例えば他のピエロの人達と、円を作って手を真中に掲げて回るところがあるんですが、そこの距離感、揃い方が非常に美しい。

●オブラディ・オブラダ
 大きな見せ所はここ。けんたろう兄あゆみ姉が歌を歌う前にBGMだけでの弘兄ちか姉の演技があるのです。ちか姉、ステッキとリボンとリング。弘兄もステッキ手品の後、リングを手に。ここを見ると現地方ファミのOPのキヨコ姉との演技が思い浮かびます。ちかちゃんの麗しいリング手品の後ろでちょっとオドオドとリングがもたついている演技が上手いです(笑)。
 そして途中で正面カメラに向かってステージ上からステージ下へ、走ってきての大前転回転ジャーーンプ! いやここがダイナミックでかっこいい。ピエロ帽子が落ちないようにサッと手で押さえ、上45度に両手をパッと明るいやったぜのフィニッシュポーズ。この味付けも効果満点! この大ジャンプは「クリスマスコンサート」でも雪だるまチック扮装でありました。

●普通の衣装で
 ピエロの夢の劇が終わると、ピエロ扮装を脱いで弘兄、白の長袖、緑のベスト×緑長パン衣装。うわーっ、これが若々しくて非常に爽やかでビックリ。会場の皆に「今日は皆、楽しかったかな?」との優しく元気な問い掛けもあります。
 素晴らしくダンスが上手いのが最後の「夢みれば」の曲。ちょっと体が前かがみなんですが、こう緩やかに左右に揺れながら肩が交互に前に出て手を交互に揺らす体の動き。この落ちついてそれでいてソフトなリズム感がもう素晴らしい。言葉にできないほどのかっこよさがあるんですよ。このダンスは他にも今まで見た記憶があるかも。でもこれが絶妙に踊り方が上手く、私はカメレオンのように舌を巻いてしまいます。
 さて最後の最後で弘兄の顔がアップになる部分があります。ああ、やっとここで溜飲が下がりました(笑)。今までまともに大きく顔が映った部分が無かったですから(苦笑)。

●全体を見て
 まず兄姉4人の動き、チームワークがとても良いですね。実はこれは他にも見れた別の特別放送でも言えること。その話は今後も喋っていきます。
 それから会場内の観客の方々がとっても嬉しそう笑顔で手拍子もノリノリ。このスタジオはコンサート会場と違ってかなり至近距離でしかも照明が明るいんです。その分、観客達が楽しまれている様子が非常によく判ります。
 このスタジオライブは現兄姉でもやって欲しいですね〜。でもあの場に行くためには当選のための競争率、非常に高そうです(笑)。
 あと・・・この放送「クリスマスコンサート」みたいに市販ビデオ化して欲しかったですね。

●弘兄の動き
 考えてみると「ピエロ」はやっぱり、ある意味貴重な扮装。というのは、当然だけど体操兄はその役柄から「元気系」、「コミカル系」の扮装が圧倒的に多いんです。逆に「シンミリ系」扮装は非常に少ない。あまり私はパッと思いつかないです。で、「ピエロ」は勿論、元気で且つコミカルなんですが、こうちょっとシンミリ系も兼ね備えているんです。ピエロの悲哀ってやつですね。今回の弘兄ピエロはそう行ったキャラクターが複合的に加味されている楽しい動作で、そういった意味でこれまた新鮮な感動がありました。
 今回は結構番組参加時からそれほど年代も経っていないのに、非常にしっかりしてしかもかなり出来が良いライブを見て、こう胸がジンとしました。

【曲目(ご参考)】
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 曲名        出演者   歌手
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パンダうさぎコアラ  KA    KA   
いぬのおまわりさん  KA    KA
まほうをかけた     AHC   A ※弘兄、ちか姉、ピエロ扮装で登場
オブラディ・オブラダ   HC     ※弘兄、ちか姉、ピエロでの演技扮装で登場
オブラディ・オブラダ KAHC  KA
てをたたこ      KAHC  KA ※会場に降りたって観客と対話型
虹のかなたに     KAHC   A ※同上
つくしのムック    KA    KA ※ここで普通の衣装に弘兄、ちか姉戻る
はるのかぜ      KAHC  KA
ちいさなきたきつね  KAHC  KA
夢みれば       KAHC  KA
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K:速水けんたろうお兄さん
A:茂森あゆみお姉さん
H:佐藤弘道お兄さん
C:松野ちかお姉さん

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