今のあきひろお兄さん、りょうこお姉さん、キヨコお姉さんの先代さんというと、勿論それぞれ、けんたろうお兄さん、あゆみお姉さん、ちかお姉さんにあたるわけですが、弘道お兄さんは、先代〜現在を通じての体操のお兄さんなので、その先代さんというとその前の代になります。
それは第9代目体操のお兄さん、「天野勝弘お兄さん」。実はつい先日、先々代のおさむお兄さん、ゆうこお姉さん時代のビデオを幸運にも見る機会に恵まれました。
そこで今日は幾つかそこから感想を述べてみたいと思います。
まず、いやあ、見ていて非常に新鮮でした。というのは今から少なくとも10年以上は前にあたるわけです。それでもビデオの中の出演者は当然当時の若い姿のまま。その時代の活躍振りがそのままの姿でフリーズ(永久密封)されていて今でも当時の様子がよく判る。その時代からビデオがあったことに深く感謝の念を禁じえません。
【風貌】
見るとガッチリした体型の典型的な体育教師のようなお兄さんですね。私が見たのはどれも白をベースにしたオーソドックスなジャージ姿。髪はスポーツ刈りというのか爽やかな短め。今の弘兄を見ると服装にしろ髪形にしろもうちょっと自由度がある感じです。でも恵畑ゆう兄になると更に砕けていてもっと今風ですね(笑)。
【4人の歌】
坂田おさむお兄さん、神崎ゆうこお姉さん、天野勝弘お兄さん、馮智英お姉さん4人の楽しいクリップが結構あって驚きました。当然と言えば当然なんでしょうけど、いやあこの時代から4人クリップがあったんだなぁとちょっと感激。先代さんや現兄姉に比べると、こう昔のETV風で動きがおっとりしていて緩やかですね。
それでも仲良さげな様子が伝わってきます。ゆうこお姉さんが一番若くてお姫様のようです。
探検隊の格好で4人で腕を卍形にしてリズミカルに振る「アイアイ」。これはとてもキュートで可愛い。
リングを器具として使って楽しく歌い踊る「おおきなわがあれば」。わっ、これは先代さんの時代のを見たことがあります。
コンサートの中でも4人での楽しい歌&ダンスが満載。う〜ん、前半部分にわりと多いですね。勝弘お兄さんも結構歌う場面があります。現在の弘兄も歌う場面が結構ありますから当時からこうだったんですね。
【クリスマス特番】
おおっ、当時からあったんですね。実はクリスマスの時期というのは視聴者にとっては非常に嬉しい時期。この時に、おかいつでは通常放送とは違ったかなり趣向を凝らしたお話仕立ての特番が見られます。先代さん、現兄姉でもかなり名場面が多く楽しいですが、この時期にもあったんですねえ。
プレゼントをサンタさんから貰って、勝弘お兄さんと馮智英お姉さんが嬉しそうにしていたりします。はい、もう大人なんですけどね(笑)。
【ラッパ吹き】
コンサートの中で、勝弘お兄さん+智英お姉さんで背筋をピンと伸ばしてトランペットでファンファーレを鳴らす役をやっている所があって、いやあこのコンビも見事だなあと感心しました。立ち姿がシッカリしていてとても凛々しいのです。
過去のコンサートの中で、弘兄、ちか姉もこの役をやっていたのがあったと思うのです。当時からこういう場面があったことにビックリ。そして代々、いろんな名場面が体操兄姉の後輩達に引き継がれているのかもしれないなあと感じました。
【モーモーフラダンス】
見れたクリップの中で勝弘お兄さんが抜群に面白かったのがこれ(笑)。おさむお兄さんゆうこお姉さんの間の真中の位置で、牛の着ぐるみで非常にユーモラスに身体を柔軟に動かしフラダンスをしています。
弘兄に同じクリップがあるわけでは無いのですが、牛の格好で愉快な動きと言えば「星空カーニバル」がありますね。それからハワイシチュエーションでの現兄姉4人の強烈に面白い「モーモーフラダンス」があります。腰箕を付けた現地人(?)弘兄は頭に手を乗せられてとてもお茶目な表情をしていました(笑)。
それにしても一番どっしりしている体操兄が柔軟にダンスをすると、これはとても見応えがあって面白いものだと改めて再認識。
【ハンバーグジュン】
「ハンバーグジュン」の歌に至るまでの過程で、にこにこぷんメンバーがミニ寸劇を演じ、じゃじゃまるがハンバーグが焦げているにも関わらず気がつかずに、ピッコロ、ポロリと歌に興じている所があるのです。
そしてここで勝弘お兄さんが出たり引っ込んだりして、じゃじゃまるにしきりに焦げていることを慌てまくって伝えようとするんですが、じゃじゃまるが全く無視。ここのユーモラスな慌て振りが非常に身振り手振りが大仰、声が高く非常に大きく、メチャ可笑しい(笑)。
それにしても見てるとハンバーグが焦げて煙が出ている最中に何曲もメンバーが歌うので、オイオイッと見ている側は非常にヤキモキします(笑)。
体操兄の大きな大きな見せ場ですね。ここを見ていて、2000年春ファミコンの弘兄とジャコビとの宇宙船を前にした発射をめぐる楽しいヤリトリを思い出していました。体操兄と着ぐるみの元気一杯な掛け合いは本当に楽しいものです。体操兄がちょっと子供っぽくヤンチャに振舞うととても子供向けのコンサートにはフィットしますね。
【雪だるまのたいそう】
わっ、このクリップにビックリ。今の弘兄の雪だるまぬいぐるみとはまた違っています。中に入って顔を出しているのは、勝弘お兄さんでしょうか? 別人のようにも見えますが、うーん、なかなか若い顔。最後のスタッフロールを見ても別の出演者とは考えられないのでそうなんでしょうね。
この曲はタイトルに「体操」が入っているから体操兄が必須出演&本領発揮するんでしょう。
実は弘兄のこのクリップについてはしこたま言いたいことがあるのですが、それはいつか別稿で書きたいと思います。
【ぞうさんのあくび】
コンサートを見ていたら…おおっ、今と同じようにラス前で体操です! そして最初に勝弘お兄さんがバック転。そして元気に体操。会場のお友達がとっても楽しく会場で体操をしているのが見て取れます。いやあ、今と同じですね。
そしてビックリしたのがジャンプのところ。現在の「あ・い・うー」でも後半の弘兄開脚ジャンプが大きな見所なわけですが、勝弘お兄さんの「ぞうさんのあくび」でも花火のところでこの見せ場がキッチリとあります。
弘兄も「ぞうさんのあくび」をコンサートでやっていた時代はこうだったんでしょうね。
ここで、ああ、体操兄の歴史が脈々と受け継がれてるんだなあと感慨深かったです。
さて全体を通じての感想ですが、今回、勝弘お兄さんをある程度見る機会に恵まれて、判ったことがありました。
ズバリ言うととてもヒョウキンですね(笑)。ガッチリシッカリとした逞しさ、ドッシリとして真面目さと同時に、子供向けにとても愉快に振舞っています。そして高い明るい声の出し方がこれまたキャラが引き立っています。
現在の弘兄は、もっと更にソフトにそしてもっと更に愉快にしているという感じ。
うーん、体操兄はこういったキャラが子供達向けにとてもあってますね。素の大人の男を全面に押し出して「くおらっ!」などと怒ってみせたら、子供さんは引いちゃうでしょうから。
今回、先代の勝弘お兄さんの当時の活躍振りを見れて、そして現在の弘兄の活躍振りを重合わせてみていて、「体操のお兄さん」らしさみたいなものが幾つか判りました。また、勝弘お兄さんも、弘道お兄さんもそれぞれの個性がとても輝いて楽しいですね。
ああ、北斗の拳ではないですが、「体操兄」はまさに「一子相伝」!
…あれれ、でもゆう兄は現役が弘兄と重複していますが(汗)。
ま、それはともかく体操兄のその精神、その技は今後も絶えることなく引き継がれていって欲しいものです。
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