その52
絵描き歌の魅力について
投稿日:2002/08/12(Mon) 01:02:00


 前に弘兄の「声」について本コラムでコメントしたことがあり、次にいつか「歌」のことを書こうと思っていたのですが、ぐずぐずしてたらあまりにも長時間経ってしまいました(汗)。
 歌について言うと、体操が本業ながら兄ながら歌っている場面がこれが嬉しいことにチラホラと結構ありますね。例えば過去のコンサートの中とかでは、前半の方で登場する率が高い「お〜い!」や「てをたたこ」。こういった曲の中では兄もよくちょっと加勢してその元気な声で盛り上げに貢献していますね。

 さて、今回は数ある歌の中でもある分野にだけフォーカスして取り上げてみたいと思います。それは「歌」だけではない普段は見られないある子供達向けの特技が見られるシーン。
  「絵描き歌」です。これは滅多に見られない光景。例えば、今年2002年の夏特番では、この貴重なお絵描きの光景が見れました。さて、お題として取り上げるのは、この歌とお絵描きが充分に鑑賞できる「みんなで手あそびトントンパッ1」(1996年のヴィンテージもの)。

【ぼうがいっぽんあったとさ】
 広い正面を向いた透明パネルの上に歌いながら絵を描いていきます。ああ、この透明パネルを見るとどうしても往年の水森亜土ちゃんを思い出してしまう。あと絵描き歌っていうと山田邦子さんの「俺たちひょうきん族」をも懐かしく蘇ります。更に言うと「水森亜土さんを真似する関根勤氏」も合わせて連想するのは何故でしょうか?(笑)
 さて、弘兄は、ユッタリ目の紺のサイのイラストが入ったトップス。髪形はちょっと短めの真中分け。いやあ、非常に若いですね。前にあゆみお姉さんが「うたのお姉さんグラフィティ」の中で「少年みたい」というコメントしてましたが、まさにそういった風貌。
 この曲のタイトルだけを見るとちょっと判り辛いかもしれませんがこれは誰でもよく知っている「コックさん」の絵描き歌。はい、アネムにタラコ唇が似ているあの絵です(笑)。
 兄はカメラ正面に向かっての丁寧な喋りかけ、そして歌いながら透明パネルにスムーズにちょっと肉厚のコックを完成させていきます。

【へのへのもへじ】
 うわっ、突然、兄の扮装がここで変わります。オレンジの怪獣のような線画が入ったトップス。そしてなんと髪形と表情が変わっているのです。これは前述の曲とはまた別の日に収録したのでしょうか。
 そしてこの時の髪形が「音楽博士の楽しいコンサート」の時に酷似してますね。ちょっとボリュームがあって真中分けのアイドルのような髪形。こういう髪形が兄にはミラクルに似合ってると思います。そしてこの時の表情が非常にすっきりとしていて「いい顔」をしてるのです。何かこうとてもナチュラルで清清しい。前述の曲でのいでたちより、こちらの方が私は個人的にお気に入りです。
 さて、ちかお姉さんとカワリバンコにこの有名な絵描き歌を仕上げていきますが、この時の歌い方、絵の描き方がこれまたよどみがなくてなんて上手いのでしょうか。
 ところで、この「へのへのもへじ」を見ると、2001年の夏特番を思い出します。あき兄が登場する中、音声を高くした声、姿を隠し手足だけ出た楽しい不可思議なサブキャラで登場していましたね(笑)。

【みみずが3びき】
 このタイトルだけだと判りにくいですが、最終的に「タコ」が仕上がる絵。はい、これも見ると連想するのは2002年夏特番での「タコ」の絵。最後に苦手にしているスプーがキャーーッと逃げていく演出がありましたね(笑)。
 ところでこの絵の仕上げに本体の蛸の脇にちゃんと蛸壺まで描き加えてるところがお見事!

【ネコのめ】
 これもとても古典的な三番から成る有名な曲。1番の猫の目を歌い、2番の猫の髭をちかちゃんが担当。最後の猫の尻尾を二人で歌いそれぞれ描き上げていきます。いやあ、兄がちょっとかがんで丁寧に歌い綺麗に仕上げていく様子が非常にパーフェクト。


 最後に全体的な感想です。
 まず歌。これが普段は部分的に歌うことが多いですが、この「絵描き歌」の場合はフルに充分に聴けてまずそれが大満足。そしてこれが子供向けにちょっと鼻にかかって抜けるような、あたかもフランス語の鼻母音のようなスウィートな歌いっぷり。ここが非常に上手いですね。
 元々、体操兄としての男らしさ、逞しさ、安定感がありながら、それに加えてこういった子供向けの丁寧さ、繊細さが加味されているので、うーーん、良い言葉が思いつかなくて表現に困ってしまいますが、こう「仕事振りに非常に説得力がある」のです。
 そして次が絵です。いやあ、弘兄はとても絵心もありますね。絵が不自然ではなくてとてもこれまた適切で見てて心地よさを感じるのです。いやあ、あまりの器用さ、多才さに驚かされます。
 その台詞回し、歌の上手さ、よどみない進行振り、スッキリした兄の風貌、これらが完璧に調和していてもう素晴らし過ぎます。

 補足ですが、最後のスタッフロールで「絵描き歌」の指導に、以前の体操のお兄さん「輪嶋直幸さん」のお名前が見れてちょっとビックリ。輪嶋さんは勿論「あ・い・うー」の指導者でもありますね。
 それからこのビデオの中では、弘兄のデカパンの履き方まで入っているところが爆笑してしまいそうになる強烈に楽しい見所(笑)。
 このビデオもまた、あたかもミシュランが星三つを付けたくなるような、とてもお勧めな秀作です。

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