その12
完璧について
投稿日:2000/12/10(Sun) 19:03:37


 人はどうも同性に対してはより厳しい目を向けるようです。つまり男に対しての男の評価、女に対しての女の評価はより辛辣になるように思います。これに対して、どうも異性に対しては評価が甘くなってしまうようです。私は、自分のことは棚に上げて、わりと人のアラはボロボロとよく見える方です。そしてそれはわりと好感を抱いている人に対しても欠点がよく見える方なのです。
 ところが、これも番組を見始めた頃から気づいたのですが、兄に関しては驚くほど指摘すべき欠点、ミスが無いのです。これには正直言って非常に驚きました。私に言わせると兄は「パーフェクト」なのです。
 月刊誌6月号のファミスタに興味深い記事が載っています。兄は「本番中のミスは比較的少ないです。」と仰っています。この言葉自体は全く間違っておらず、非常に正確です。ですが私に言わせるとちょっと不満があるのです。それは思いあがっているというような意味とは全く逆の意味で、この言葉を聞いても、それでも非常に謙遜しているように思うのです。
 ただ、ごく稀にちょっと台詞を噛む時がありますね。また、長い台詞を勢いで言ってしまって、文章的なつながりを後から改めて考えるとちょっとおかしい時があります。と、ここだけはチクリと言っておきましょう(笑)。
 それにしても、番組を見ていると、体操、歌のビデオクリップ、ファミコン放送、様々な場面での完成度の高さにはもう舌を巻くばかりです。この完成度の高さは、勿論長い番組の「経験」があるでしょう。これは、先代の他の三人の兄姉さんの後期の仕事ぶりを見てもその完成度が非常に高いのが見て取れることからも判ります。
 ただ、天賦の才能、経験だけでなく、自分の仕事に対する厳しい真摯な姿勢があってこその賜物でしょう。
 あれだけ明るくて、元気で、サービス精神旺盛で、天真爛漫だと、普通もっと脱線している人がほとんどです。ただ、たこやきのファミコンの時ははじけていたようですね(笑)。ところが兄に関してはあれだけはじけていても各仕事の完成度が非常に高いのです。私は今までこのようなタイプの人に出会ったり、見たりしたことが無かったので、番組を見始めた時に心底ビックリしました。
 これもまた興味深い記事が月刊誌9月号のファミスタに載っています。「…冷めた自分が熱中した自分を見るようにしている…」とありました。いや、これはもう予想していたとおり、「さもありなん」でした。理性的な自分を残していないと良い仕事はできないですからね。
 私のワガママな願いを言うと、いつまでも今のように頑張ってずっと「完璧な」仕事ぶりを見せて頂きたいものですね。

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