その28
一番手について
投稿日:2001/04/01(Sun) 18:14:34


 今日の話は、まず最初に皆さんにお断りがあります。以下の話の中では、類推するような話が出てきます。しかし、これはあくまで私個人の捕らえ方がそうであった、私個人にはそう感じられた、ということで受けとめてください。以下の話が事実な訳ではありませんので何卒宜しくお願いします。

 さて、番組は歌と体操のそれぞれ男女の専門家による混成4人の出演者が進行していきます。この中で敢えて順番をつけるとすると誰がメインになるでしょうか?
 私は弘兄担当の体操のお兄さんは客観的に考えると「三番手」だと思うのです。ちなみに、では「一番手」は誰かというと、それは「歌のお姉さん」だと思うんです。番組が始まった当初から歌のお姉さんがいたという点からもそう思いますが、小さい子供達向けの番組という性格上、温かくて優しい女性の歌声は不可欠で、歌のお姉さん抜きの番組はありえないと思うのです。しかし、自分のご贔屓がそれぞれ一番だ!と思っていればいいわけですから、ここは不愉快に感じられると思いますがどうかご容赦ください。

 ここで突然ですが、話は1999年春の現メンバーへの改編時期にさかのぼります。私はこの年の2月に「だんご3兄弟」のヒットを知り番組を見始めたのですが、雑誌を読んだ時に、兄姉さん(つまり先代さん)が春に新メンバーに交替するということを知りました。とても人気がある4人と書いてありましたので、それを読んで、これは大変なことになってしまった、番組の人気がガクッと落ちてしまうのではないかと危惧したのです。ただ、その中で弘兄だけは残るのだとあり、こういうと他の兄姉ファンの方には大変申し訳ないのですが、正直に言うと番組を見始めた時から彼だけは抜群に気に入っていましたので、それを知ってとても安堵したのです。

 さて春になり、ではどういうふうになるんだろうとと興味を持ち他の3人が新メンバーとなった番組を初めて最初から最後まで見てみました。この時期の混乱のことはBBSの過去ログ等で振り返ることができますが、多くの人の感想と同様に、実は私も初めて見た時は(現メンバーに申し訳ないですが)わっ、地味目になったなぁと感じ、これは大変なことになったと思ってしまったのです。そこで、ここから本格的に番組を見始めたのです。告白すると私の現メンバー応援のきっかけは強烈な「判官びいき」(つまり弱い者贔屓)から始まったのです。

 さて新人3人を加えてのスタートは不安なものがありましたが、弘兄だけは6年間の番組経験からか抜群に安定感がありとても安心して見ていられました。ここで今まで三番手だった兄が光り輝いていきなり「一番手」に一躍踊り出てきたように感じられたのです。

 改編時、弘兄は親しかった他の3人は卒業になり自分一人だけが残ってしまい、とても寂しかったと思うのです。と同時に番組がこの先自分に何を期待しているのかということを充分に理解していたことでしょう。事実、彼の双肩にはその責任がドッシリと重くのしかかっていたと思います。

 番組内のコーナーで特に弘兄の出番が増えた訳ではありません。しかし何か率先して自分がリーダーシップを取って明るく楽しく番組を盛り上げ引っ張っていこうという雰囲気が感じられたのです。例えば1999年度に人気があった「あっち向いてホイ!」のコーナーがありました。あの中で兄はいつも手を変え品を変えて楽しい表情、ポーズを取っており、私はあれをとても楽しみに見ておりました。

 他の3人の新人にとっても、弘兄はとても頼りになる存在だったでしょう。勿論経験豊富なそれぞれの分野の専門のスタッフが右も左も判らない新人を指導してくれますが、生きた参考を見るには、隣にいる生の生き字引の弘兄を見るのが一番ですから。

 また、この新メンバ初期の頃のビデオクリップが「ちょんまげマーチ」、「カレーライスの歌」、「ママムーチョ」、「ぼくは忍者」、「雪だるまのたいそう」等々どれをとっても兄がとても光り輝いていて非常に良い出来なのです。月刊誌2000年1月号に興味深い記事がありますね。「ラリルレロボット」等のビデオクリップで悪乗りの火をつけて他の3人をけしかけているというものでした。

 実は過去のファミコンビデオを見ていると私は兄の出番が少なくてちと不満なのです。それは兄をメインにした「あ・い・うーをさがせ!」でも感じるのです。それが2000年春以降には、兄は今でもダントツに人気がありますから、面白さのメインに据えられたようで、コンサートの出番が多くなり、兄ファンの私にはとても嬉しいものがありました。

 歌のお兄さんが歌のお姉さんを優しくフォローし、体操のお兄さんは一番体力がありどっしりとしていますから、いつもは歌の兄姉を支え温かく見守り、いざトラブルとなったら自分が出ていくんだ、というような気概を感じます。それは、瀬戸口清文お兄さんの様々なエピソードや弘兄の雑誌のコメントを見聞きしてそう思うのです。歴代の体操のお兄さんには共通のそういう責任感があるのではないでしょうか。そしてこの4人の役割分担がとてもチームとしてフィットしているように思います。

 ところで、もし、1999年春の改編で、4人同時に卒業していたら…と今、思うととてもそら恐ろしくなります。番組の人気はもっとガクンと大きく落ち込んでいたことでしょう。一人残った弘兄の頑張りが番組を支えた…というと過言でしょうか。

 さて、番組も現メンバーに改編してから丸二年が経ちました。私の目には他の三人が随分成長してきたように見えます。チームワークも更によくなり随分安心して見られるようになりました。これからの新年度、どのような番組構成になるのか、それから4人がどのように更に更に活躍してくれるのか、今後がとても楽しみです。

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